ノヴェリスト産駒応援隊
2013年、オルフェーヴルの2度目の凱旋門賞挑戦で一番のライバルと目されていた馬は、超新星のトレヴ、ではなくこのノヴェリスト(Novellist)だったと記憶しています。11戦9勝、G1を4勝していてドイツ史上最強馬とも言われてました。直前に回避となり、オルフェファンとしては期待度が上がったか?いやでも名馬の対決見られなくて残念なような、ちょっと複雑な気持ちになったものです。(私はトレヴはノーマークでした)
社台グループが輸入した時には驚きました。ドイツの至宝モンズーン(Monsun)の最高傑作とも言える存在なのに。キングジョージでハービンジャーのレコードを更新したことでスピード有り、と思ったのでしょうか。吉田照哉氏はモンズーン牝馬とかを良く買っている印象なので、きっとこの血統が好きなのでしょう。
私はノヴェリストが大好きなんです。オルフェーヴルのライバルと言われる前から存在は意識していました。唯一の大敗(といっての着差は僅か)といえるデインドリームの4着に負けた2012年のバーデン大賞の頃から海外競馬ニュースでウォッチしてたんですよ、えっへん。まぁその時はデインドリームのレース観戦ついでだったんですけど。ちっこいけどガッツある馬がいるなぁ、って感じで。黄色と青の勝負服がちょっと金子さんチックで強そうだったし。
そのバーデン大賞の動画が見つからないので、2013キングジョージ圧勝のレースを貼ります。
今の主流血脈、ノーザンダンサー、ヘイルトゥリーズン、ミスタープロスペクター等はすべてファラリスPhalaris(1913-1931)を経由する父系ですが、ノヴェリストの父系となるブランドフォードはその三四半世紀前、バードキャッチャーBirdcatcher(1833-1860)でこの主流とは分岐しています。主流血脈に繋がる前者がザバロン (The Baron)、後者はオックスフォード (Oxford)から脈々と、まるで北斗神拳のようにほぼ一子相伝という感じでモンズーンに、そしてノヴェリストまで辿りついてます。
そんなわけでサンデーサイレンスの薄め液、だけの存在ではなく、ブランドフォード系の復興を担う存在として、なんとか後継種牡馬を日本でも残して欲しいなぁ・・・、と願っているのですが。
当馬もなんですが、産駒も小柄な馬が多いんですよね、早期に勝ち上がりがあったとはいえ、2勝目が挙げられない現状の傾向から察するに晩成型?なのかしら。ウイニングポストの晩成馬を彷彿とさせる傾向。あとスペシャルウィークの初年度産駒もそんな感じでしたね。父のスピードとパワーを引き継いでくれるような産駒を待ち望んでいます。
2018年の社台スタリオンステーションの展示会でのアナウンスは以下の通りだったようです。http://umaumanews.com/archives/9139
ノヴェリストでございます。ノヴェリストは今年で9歳のシーズンを迎えています。
非常に動きが軽くて皮膚が薄く、気性的にも前向きな馬が多いと言われておりました初年度産駒、 ある程度早い時期から走ってくるという予想はしておりましたが、開幕週にヴァイザーという馬が1400mの新馬を勝ちまして、 これを皮切りにですね、アントルシャ、デュッセルドルフ、ダイワメモリーなど、2000mに至るまで、2歳の内に10頭が勝ち上がったというのは我々も嬉しい誤算でございました。
ただ、ノヴェリスト産駒、レース後のコメントを聞きますと、まだ心も体も幼いというコメントが多く、 やはり本質的には成長曲線が緩やかなものと感じております。ええ、日本のレース体系ですと、余りのんびりもしていられないんですが、 この馬が育った環境、風土を考えますと、完成まではやっぱり多少時間が必要ですし、そういった中でも 2歳で二桁の産駒が勝ち上がるという事で、これからもっとノヴェリスト産駒に合わせたようなレース選択が出来れば、色々長所が活きるような そんなレースが見られると思っております。
体型ですとかちょっと小柄な体型、血統的にもですね、少し配合をする際には 熟考をして頂けなければならないと思いますが、こういった血統を上手く取り込んで牝系を伸ばしていく、先々まで思いを馳せながら これからもレースを使えればと思っております。今年は昨年と変わらず種付け料300万円でございます。
配合にご検討をよろしくお願い致します。ありがとうございました。
若干弱気なセールストーク(苦笑)。異系の集合体、ってことで母父メジロマックイーンで見てみたい!(居た!)
ヤマニンマスクマン | 競走馬データ - netkeiba.com
(マスクマン無事デビューしてくれることをヒッソリと期待しております)
さて、初年度の2015産はロード募集のフライハイトという牝馬(この馬、毛並みや顔つきなど、本当に美しいんですよね)や、ライオンホースクラブのシュバルツリッターを出資するか最後まで悩んだんですが、その時はクラブではそれほど良い馬が居ない気がして、結局ノヴェリスト産駒には手を出しませんでした。しかしキャロットのヴァイザーがいきなり新馬勝ちしたタイミングに2016年産の募集が開始されたこともあり、この世代ではかなりポチってます!
その中の一頭、ねむねむが特に期待しているのがロードシュタルクさん。牡2歳、高柳瑞樹厩舎です。
2018.05.09
ロードシュタルクは、5月9日(水)不良の美浦・坂路コースで1本目に59.9-44.8-29.8-14.9 馬なりに乗っています。短評は「力強い伸び脚」でした。6月9日(土)東京・2歳新馬・芝1400mに三浦騎手で予定しています。
・高柳調教師 「5月4日(金)にゲート試験をパスし、9日(水)は15-15を消化。更に速い時計を記録できるはずですが、馬場コンディションが悪くなっている中で無理をする必要はありません。東京2週目の芝1400mがデビュー戦の候補。三浦騎手に声を掛けています」
≪調教時計≫
18.04.29 助手 美南坂良1回 58.6 43.6 28.7 13.8 馬なり余力
18.05 美プール 02
18.05.09 助手 美南坂不1回 59.9 44.8 29.8 14.9 馬なり余力 力強い伸び脚
もう入厩してゲート試験もパスしてるんです。見た目は全くノヴェリスト産駒にみえませんが、小柄な点は似ていて430台みたいです。
兄のロードラナキラ(父ロードカナロア)は骨折で休養中ですがかなりの素質を感じている一頭。ラナキラは出資を見送ってしまいましたが、ノヴェリスト産駒好きなこともあり、この馬は募集開始直後に迷わずポチリしました。
総じて募集価格が安いんですよね、ノヴェリスト産駒は。トレーニングセールでは高値で取引されたりしてるんですけど。やはり小柄で非力っぽく出ちゃうのがネガティブ要素なんでしょうか。他にもキャロットで2頭、広尾で2頭、ロードでもロードシュタルクの他1頭とノヴェリスト産駒固め打ちしています。
ヴェラブランカの2016 | 競走馬データ - netkeiba.com
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産駒の初重賞は出資馬で!と思っていますが、はてさてどうなりますか。初年度以上の活躍を願っています。